すごく簡単に部屋探しを失敗しない最低限のポイントを順番にまとめると、
- ホームズなどの賃貸物件サイトで住みたいエリアの家賃相場を把握して家賃の予算を決める
- 住みたい部屋の条件(日当たりとか風呂トイレ別とか)を箇条書きして、優先度をつける
- 2.3社の不動産屋さんに行って物件をできるだけ多く内見する
- 審査を受けて合格し、部屋探し完了!
という感じになります。どんな不動産屋さんを選べば後悔しないですむかについてはこちらの記事で書いたので、今回は内見をするときのポイントを詳しく書いていきたいと思います。
※最後にチェックリストとしてまとめているので、ぜひ内見の際には参考にしてみてください。
それではストレスフリーな生活をおくるためにも内見をする際に気をつけること、確認しなきゃいけないことをまとめたので、しっかり確認していきましょう。
割安物件や自分の好みにあった物件を簡単に見つける方法はこっちに書いたから、よかったらこれも参考にどうぞ😀
【ストレスフリー】地雷物件をひかないための内見ポイント
ポイントその1:壁の厚さは200mmあれば最高…だけど
騒音問題を調べるときに壁を叩いてみて低いコンコンって音がしたら防音バッチリで、高いコンコンって音だと防音性能が低いとよく言われていますが、実際はそこまで簡単な話でもなかったりします。
不動産屋さんが壁をコンコンして「うん、ここは防音がしっかりしていますね」なんて言ったりしますが大抵は営業トークだと思ってたほうが良いと思います。
防音性能は建物の構造だけでなく築年数によっても変わってくるので、壁を叩いた音だけで判断するのは目安程度に考えておいたほうが無難です。
前に分譲マンションタイプの賃貸物件に住んでたのですが、壁の防音はしっかりしていても築年数が古くて窓がガタガタだったので、そこから外の音が結構はいってきたことがあります。
ちなみに建物の構造で防音性能が低い順番に書くと、
- 木造・・・生活音がばっちり聞こえる
- 軽量鉄骨造・・・ほぼ木造並みに聞こえる(よく隣人の鼻をかむ音も聞こえると言われるレオパレスもこれが多い)
- ALC造・・・物件によって差があるが最低でも木造よりは良い
- 重量鉄骨造・・・物件によってはそこそこ防音性能がある
- RC(鉄筋コンクリート)造・・・かなり防音性能が高め
- SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造・・・RCとほとんど同じ
という感じになります。ただし基本的には壁や床の厚さで決まるので、物件ごとによって違うために目安程度にしかなりません。
壁の厚さは200mm以上あると素晴らしいですが、なかなかそういう物件はお高いので予算と相談しましょう。
ポイントその2:日当たりの良さは、ライフスタイルによって無意味
日当たりが良い部屋というのは、なんとなく良さそうな気がしますがライフスタイルによってはほとんど関係ありません。日当たり良好というポイントがあるだけで家賃も高くなるわけですし、果たして本当に日当たりが良い物件をあなた自身が求めているかはしっかり考えたほうが良いと思います。
ちなみにぼくは日当たりはまったく考えていません。その理由として、
- 洗濯物はドラム式洗濯機で乾かす(ドラム式はほんとに家事が楽になる)
- 日が入らなくてもジメジメしてなければ湿気はこもらない
- 防犯の理由からほとんどカーテン閉めっぱなし
という3つの点から日当たりは重要視していませんでした。日当たりを必須条件に入れないだけでも選べる物件は多くなるので、そんなに気にしなくていいかなと個人的には思います。
ポイントその3:コンビニやスーパーが近いと便利だけど貯金は減る
自炊派、インドア派にとっては家の近くにコンビニやスーパーがあると非常に便利です。物件の近くにコンビニやスーパーがあるかグーグルマップで調べてみましょう。
ぼくの家の近くにはセブン、ローソン、ファミマ、スーパー、吉野家、あとはファミレス3種類くらいがあるのでかなり便利な立地
だけど、夜に小腹が空いたときとかついついコンビニに行っちゃって無駄遣いしちゃうんだよね…
利便性が高いエリアほど、買い物しやすいこともあって貯金しづらい気もします。特に居酒屋が多いエリアに住んでたときは、ほぼ毎日飲んだくれてました。
ポイントその4:収納は多ければ多いほうが良い
オシャレで家賃も安いワンルームにありがちな、収納スペースがほぼない問題。収納スペースがないとごちゃごちゃした部屋になりがちです。というか大抵ごちゃごちゃした部屋になります。
おしゃれな一人暮らし生活をしたいのであれば、日常感のでる小物類をしまい込むためにも収納スペースが多い物件にしましょう。
ポイントその5:自炊派はキッチンの広さがとても大事
ぼくは自炊が好きなのですが、キッチンが狭い物件のときはほとんどしませんでした。ワンルームマンションのキッチンの狭さはほんとうにこれ料理させる気ある?っていうくらい狭いです。まな板を置く場所すらないのも当たり前なので、自炊をする方はなるべくキッチンの大きい物件を選びましょう。
とは言っても、家賃が安くてキッチンが広い物件となると大抵木造なんですよね…。都内でキッチン広めでそこそこ良い感じの物件があったらかなり狙い目です。
ポイントその6:ゴミ捨て場の綺麗さは住人の質がでる
マンションやアパートは、ゴミ捨て場を見ると住人の質がわかります。例えばこちらの物件。
きれいとは言い難いですよね。ゴミの日以外に適当にゴミを出す住人がいると、カラスなどに荒らされてこうなっちゃいます。しかもダストボックスの中に入れればここまで汚くならないのにそれすらできないという…。
ルールを守らない住人は、騒音問題などほかのことでもトラブルになりがちなので、避けたほうが無難です。
ポイントその7:エントランスの掲示板に書かれた苦情を見る
ゴミ捨て場以外にも、マンションのエントランス部分にある掲示板に騒音問題などの苦情が貼ってあるかどうかチェックしましょう。掲示板は大抵、エレベーターの近くにあります。
騒音問題の張り紙がない場合は問題ある住人はいない可能性が高いので良いですが、もしクレームの張り紙がある場合は、問題となる号室がどこなのか不動産屋さんの営業マンに聞いてみましょう。
ポイントその8:見た目だけオシャレ物件の罠【築年数はかならず確認】
おしゃれな内装の物件でも、実は築年数は30年以上建っていて建物はガタガタという場合があります。内装だけリフォームしてきれいにしていても建物自体が古いとどこかにガタが来ていることが多く、隙間から虫が入りやすかったり水道管が老朽化していて故障が多かったりなどの不具合があることも少なくありません。
できれば築年数は12年以内を目安に探すのが良いと思います。
ポイントその9:意外と困る、匂いと水圧(シャワー、トイレ)
物件探しでたくさん内見をしていると、たまに「え、なにこのヤバそうな匂い…」という物件に出くわします。不動産の営業マンは「うーん、匂いがしますか?たぶん清掃がはいったら大丈夫ですよ」なんて根拠もなく言ってくるかもしれませんが、信用しないようにしましょう。
そういう匂いは大抵の場合、住んだあとも続くことが多いです。お風呂、トイレ、キッチンの流しはしっかりとニオイチェックをしてください。
築年数が古い場合は、シャワーの水圧が激弱のことがあるのでそこも注意が必要です。
ポイントその10:ドアの幅を測ってから家具を買おう
ぼくがやってしまった失敗の一つにドラム式洗濯機を買ったらでかすぎてドアを通らなかったというのがあります。玄関のドアは通ったのですが、洗面所のドアが1センチくらいドラム式洗濯機よりも狭くて入りませんでした…。
洗濯がめんどくさいのでファミリータイプの一番大きなヤツを買ってしまったのがバカだったのですが、配送の方に平謝りしつつ後日、別なドラム式洗濯機を購入することになりました。
ドアの寸法を測るの大事です。
ポイントその11:平日に仕事ができる部屋、できない部屋
最近はリモートワークを自宅でする方も増えてきたと思いますが、物件の立地によってはなかなか集中できない環境の場合もあります。例えば、近くに保育園があるとか救急病院が近いなどですね。
自宅勤務をする方はグーグルマップで物件の周囲にそういった懸念がないか調べておきましょう。
ポイントその12:内見は車を使わずにできるだけ歩いたほうが良い理由
物件から最寄り駅までの距離と道のりを確認することはかなり重要です。その際、めんどうくさいからと不動産屋さんの車でサクサク行ってしまうと、実際に歩いたときにどれくらいの距離なのかわからなくなってしまいます。
歩くことで、例えば坂が多い、信号待ちが多い、歩道が狭すぎて危険などがわかりやすくなります。
ポイントその13:治安確認は後悔してからじゃ遅い
住みたい物件周りの治安は昼と夜の両方とも確認しておきましょう。他人がいう「あそこは治安が良いから大丈夫だよ」を信じて確認しないのは危険です。
主に気をつけるべきポイントは、
- 帰り道に入り組んだ薄暗い路地がないか
- チカン注意、ひったくり多発の看板がないか(あるということはそういう事件があったということ)
- 駅前の広場に怪しい人がたむろしていないか
- 交番は近くにあるか
になります。
コンセントの位置ってそんなに大事?
内見の時にコンセントの位置を確認したほうが良いと言われたりもしていますが、正直そんなに気にしなくて良いかなという感じもします。というのも内見時に部屋のインテリアをがっつり決めれる余裕なんてありません。上記であげたほかの項目を確認するだけでいっぱいっぱいになると思います。
しかし古い物件の場合はコンセントの数が少なすぎて不便ということはあります。各部屋に2箇所ずつコンセントがあれば一般的なので、それを目安にしてみてください。
新しい物件ほどコンセントの数は多くなる傾向にあると思うよ
自分の部屋のリビングダイニングを調べたら、キッチンスペースも合わせてコンセントは6箇所ありました
【タダより高いものは…】敷金礼金なしの物件に潜む罠
物件を探していると、”敷金と礼金がなんと無料!”という物件を見つけることもあります。
普通の物件は敷金と礼金があるのがほとんど
つまり、普通の物件は敷金と礼金という余計なお金がかかっても借り手はいるということなので…
敷金礼金ゼロ物件の真相は別な記事で書いたので、興味ある方はぜひこちらも読んでみてください。
【隣から響く痴話喧嘩】マンションなのに木造ってあるの!?
通常鉄筋コンクリートで作られるマンションですが、技術革新により木造のマンションも誕生しました。三井ホームのMOCXION(モクシオン)です。
モクシオンは1階部分は鉄筋コンクリートでその上は4階まで木造となっています。一応、遮音等級は普通のRC造のマンションと変わらないと謳っていますが、これがすべての木造マンションに適応されるというわけではありません。
現在、三井ホーム以外もどんどん木造マンションを建築していますがその品質はそれぞれのマンションによって異なってくるので、内見時に外部の音がどれくらい響いてくるかはしっかり確認しておきましょう。
オートロックは防犯上意味がない理由
オートロック完備で安心の物件、なんて言われても鵜呑みにはしないようにしましょう。オートロックというのはマンションの共有エントランス部分に自動的に鍵がかかるドアがあることです。一見するとマンションの住人しか入れないような気がしますが、物件によっては裏口から簡単に入れたり住人と一緒に入ることで鍵がなくてもマンション内に侵入することもできます。
セールスマンや宗教の勧誘などはオートロックで撃退できるのでまったくの無意味ではありませんが、空き巣や強盗などの凶悪犯は防ぐことができないので過信は禁物です。
女性は洗濯機を外に出す物件はやめておこう
安い物件にありがちな洗濯機置場がベランダにある物件は、女性にはおすすめできません。たとえそれが2階以上の部屋だとしても、侵入してくる人は侵入してきます。空き巣の手口として、屋上からベランダをつたって侵入するパターンも多く、高層階だからといって油断はできません。
洗濯物をベランダに干していると、女性の一人暮らしだと主張してるようなものなのでやめておいたほうが無難だよ
それと同じ理由で、外から見えるカーテンをやたらとかわいい感じにするのもリスクがあるので気をつけよう
まとめ:内見時にこれだけはチェックしておきたいポイントリスト
最寄り駅から物件につくまで、着いたあとのチェックポイント
- 最寄り駅から物件までは歩いて確認する
- 物件の近くにコンビニやスーパーがあるか確認する
- 物件周辺の昼と夜の治安を確認する
- ゴミ捨て場の綺麗さを確認する
- エントランスの掲示板を確認する
- 物件の近くに騒音を発生させそうな原因がないか確認する
物件の内見をしたときのチェックポイント
- 壁を叩いてみる。壁の厚さを聞く。築年数を聞く
- 日当たりを重視する方のみ、窓の方角を気にする
- 収納スペースが広いか確認する
- キッチンスペースの大きさを確認する
- 水回りは排水溝に顔を近づけて匂いを確認する
- トイレとシャワーの水圧を確認する
- ドアの幅をメモしておく
ちなみに、とても気にする人が多い”騒音問題”
騒音問題で一番優秀な物件は”1フロア1世帯物件”だと思うよ
実際にぼくが住んでる物件もそうだけど、両隣にほかの住人の部屋がないから生活音に困ることはまったくなくてとても便利
どんなに防音がしっかりしてる物件でも、常識が通じないタイプの隣人にあたるとストレスマックスになるから、そもそも隣人が存在しない物件が最強!