物件探しが苦痛になるか楽しくなるかは、一緒に探してくれる不動産の営業マン次第とも言えます。不動産営業マンは本当に様々な方がいます。こっちの話を聞いてるようでまったく聞いてない人もいれば、どんな部屋に住みたいのかうまく理解して良い物件を提案してくれる人まで幅広く、お察しのとおり良い営業マンに当たるのは運要素が非常に強いです。
【引越しのコツ】不動産屋さんの選び方編
はじめに:物件探しは”お客さん”ではなく、”仕事”だと思って探すのが良い
まずは物件探しの心構えから解説していきますが、これが一番大事だったりもします。というのも不動産の営業マンも人間なので、横柄な態度を取るお客さんには良い物件を紹介したくなくなっても当然ですよね。
逆に下手に出過ぎて営業マンにナメられるのも良くないですが、仕事で会う相手だと思って接するようにすれば間違いはないと思います。
具体的には、
- 待ち合わせ時間にルーズなのは印象が悪いので、かならず時間は守るようにしましょう
- タメ口は使い方によっては親近感をもたせることができるけど、基本的にはNG
- 疲れたとかめんどくさいとかネガティブなことは言わないようにしよう(営業マンのテンションも下がります)
- 身だしなみは最低限、清潔感のある服装にしよう(女性は露出度は控えめで)
- 現実離れした無理難題をふっかけないようにしよう(いきなり家賃下げてよとか言わない)
このような点に気をつけておくと良いです。
要は社会人として、取引先の人に不快感を持たせないような交渉、会話を意識すれば問題ありません。
【良い人が実は】不動産屋さんは好印象だとしても油断してはいけない理由
一人で部屋探しをしていると不安ですし寂しいですよね。そんな状況で不動産屋さんに優しくされたら、「このひとはとても良い人だ…!」と思ってしまうのも無理はありません。しかし、相手はあくまでも仕事としてやってることを忘れないようにしましょう。
後悔しない物件探しをするためには、相手に流されない意思の強さと妥協点を間違えないことがとても大事です。
営業は契約を決めるのが仕事。仲介手数料を値切るのはぜったいダメ
部屋探しでやってはいけないことの一つに「営業マンと敵対する」ことがあります。営業マンも仕事で部屋探しをしてくれているので、相手の利益を損ねるような交渉はやめましょう。
具体的には、仲介手数料を値切ったりすること
ギリギリ値切りの交渉ができるのは礼金くらいだし、それも良い物件だとほぼ無理だと思ってたほうが良いよ
もしこちらが丁寧な対応をしているのに営業マンがこちらをバカにするような発言、態度だったりナメられてるなと感じるようでしたら、すぐに別な不動産屋で探すようにしましょう。相性の合わない営業マンと部屋探しをしてもストレスなだけですし、お互いの時間の無駄になってしまいます。
良い営業マンはここが違う!3つのポイント
話を聞いて条件を理解してくれる
こちらの条件を理解してくれるなんて最低条件でしょ、と思うかもしれませんが、意外と話が通じてないパターンもあります。
こういう営業マンは話してるうちに「あれ?」という違和感が出てくるので、そういう時は無理に相手に理解してもらおうとせず、別な不動産屋さんを探したほうが時間の節約になります。
物件をゴリ押ししてこない
営業マンによっては「こいつは押しに弱そうだな」と思ったらゴリ押してくる人は少なくありません。優柔不断な人にとっては他人に決めてもらうのも良いのかもしれませんが、大抵の場合はあとで部屋に対する不満がでてくるものです。
自分の意思で決めるのが苦手な方は、この機会にがんばって自分で決めるようにしてみると良いかも
誰かに決定権を渡すクセがついてると、仕事や私生活でもあんまりよくない方向にいきがちだよ(マルチとか宗教とかホ○トにハマって風俗に沈められるとか…)
それなりに職歴が長い
どんな仕事でもそうですが、経験が長いほど知識も豊富になり、良い解決案を提案できるようになります(例外もたまにあります)。
例えば、防犯性の高いマンションに住みたくて管理人がいる物件を探してるとします。しかし実際は管理人がいる物件と言っても、週のうち3日しかいないとか夕方になると無人になるような物件もあります。
そういった物件は防犯性という点ではまったく意味がないので、「管理人がいる物件よりドアがダブルロック仕様になっていたり監視カメラがある物件のほうが防犯性の面では悪くないですよ」という提案をしてくれる営業マンは良いですよね。
良くない営業マンに出会うとなにがダメなの?
営業トークにノセられて物件を妥協してしまう
学生時代、話が面白い人を好きになったけど、付き合ってみたらダメすぎる相手だった…なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
営業トークがうまい人ほど話をしていて楽しい気分にさせてくれます。しかし、楽しさと物件を選ぶことは別問題です。自分の中で譲れないポイント、妥協できるけどできればしたくないポイントを常に心の片隅において物件探しをしましょう。
とりあえず契約を決めることが第一すぎる
契約をさっさと決めて次のお客さんに取り掛かりたい、という態度が透けて見える営業マンは正直ですが良い営業マンとは言い難い気もします。いきなりベストな物件を見つけて、はいこれ!みたいな営業マンだったら良いかもしれませんが、そんな有能な営業マンにあたる保証はないですよね。
時間を守らない
仕事で時間を守らないで許されるのは、大御所のジャンプ作家くらいです。
距離感が近すぎる
異性の営業マンでたまに聞く話ですが、やたらと距離感が近いタイプのチャラい営業マンはやめておいたほうが無難です。そういう営業マンを手玉にとってうまいことやってやるぜという自信がある方以外はおすすめしません。
あきらかに後回しにされる
こいつはお金持ってなさそうだから後回しでほかのお客優先にしよう、という相手の態度が見えたら、すぐに別な不動産屋さんで探したほうが良いです。
安い物件を探していたとしても、本気で探したいという態度が相手に伝わればそうそうは後回しにされたりナメられることもないよ
具体的には目安とする家賃や、譲れないポイントはしっかりと決めておくことが大切だね
「この物件は人気なのですぐに決めないと…」と言われたときはどうする?
部屋探しをしていると100人中100人が言われるセリフ「この物件ははやく決めないとほかの人に決まっちゃいますよ?」。
実際のところ物件を抑えるのは基本的には早いもの勝ちなので、たしかにそのとおりです。ぼくもタッチの差で物件を借りれなかったこともありました。しかし、営業マンによっては早く契約を決めたいためにこのセリフを使うことが結構ある気がします。
中には小芝居をうって「この物件、ほかにも申込みが3組もあるんですか!今申込みすれば間に合いますよね?」と会社に電話をするフリをしてくる営業マンすらいました。ぼくの考えとしては焦って物件を決めるよりも、ちゃんと考えて物件を決めたほうが後悔はしないですむ場合が多いと思っています。もし物件を決めようとしてる途中で別な人に取られちゃったら、その物件は縁がなかったと思って諦めてサクッと次の物件探しをしましょう。
【後悔しない引越】不動産屋さんは一つだけで決めるとと失敗する理由
部屋探しはかならず2.3社は回って決めるようにしましょう。営業マンもいろんな人がいるので、一社だけで決めるのは結構ギャンブルです。知り合いが「あの不動産屋さんよかったよ」と言っておすすめしてくれても、担当になる営業マン次第では全然ダメダメだったりすることもあるので注意してください。
不動産屋さんの忙しい時期はできるだけ避けよう
2.3月は特に忙しく、簡単に物件が埋まるために家賃交渉はほぼ無理。「交渉がんばります!」とか言うだけで交渉しないでダメでしたーっていう営業マンもいます。さらに繁忙期はお客さんの数も激増するため、一人ひとりにさく時間も少なくなってしまいます。
不幸を防ぐために。女性の方には特に注意して欲しいこと
不動産屋さんは本当にいろんな人がいるので、セクハラやナンパをしてくる人も中にはいます。そこまでいかなくても、謎の上から目線で話しかけてきたりナメられたりする場合もあるので、できるだけ同性の営業マンがいる不動産屋さんを探しましょう。物件の取り扱いは、基本的に有名なチェーン展開してる不動産屋さんはどこも同じ物件情報を共有しあってます。
つまりほとんどの不動産屋さんはどこで探しても出てくる物件は一緒(たまに例外もあるけど)です。
どうせどこで探しても変わらないなら、同性の営業マンと一緒に探したほうが安心ですよね。物件の内見予約をする際に、「同性の営業マンが希望なんですけど大丈夫ですか?」と聞いてみてください。もしダメであれば近隣の不動産屋さんに電話してみると、たいてい1社くらいは対応してくれるはずです。
これを読めば、物件探しで失敗することが少なくなるはず